【フリゲ感想※ネタバレ注意】ツギハダレ? ―死へのカウントダウン―

 

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『ツギハダレ? ―死へのカウントダウン―』をプレイしました!超面白かった!『人狼ゲーム八つ目の大罪』の制作者さんと原作者さんが中心に作ったゲームなので面白くないわけないと思いプレイしました!!

 

ミステリーなノベルゲームで、無人島にやってきた仲良し8人組内で起こる連続殺人事件的な物語です。

この物語設定だけ聞くとかなりベタベタな気がしますが、心配ご無用。ストーリーのクオリティがむちゃくちゃ高い!

ひとりずつ仲間が殺害されていく恐怖、後半にかけて深まっていく謎、そしてラストシーンで一気に回収される伏線や謎が明らかになったときのカタルシス、まさにお手本のような素晴らしいシナリオでした。

エンディングは9種類あり、トゥルーエンドもあります。そのトゥルーエンドがもう本当に最高なので、是非そこまでプレイしてほしいです。プレイした人がいたら是非語らいたい。

兎にも角にも、さすがは八つ目の大罪の原作者さん、というシナリオです。

 

ゲーム性としては、基本的に選択肢を選んでいくものと、最後にちょっとした謎解きがあります。選択肢を選んだ時のフラグによってシナリオが分岐します。ただし、分岐といっても「ゲームオーバー」か「シナリオが進む」の2択なのでそこまで複雑に分岐はしないので迷う心配はありません。

基本的には全部選択肢を選んでいけばエンディングはすべて回収できると思います。また、最後の謎解きも正解を表示できるので必ずしも解ける必要はありません。

この辺のゲームの作りは制作者さんの「シナリオを楽しんでほしい」という思いが伝わってきます。ゲーム性がシナリオの邪魔をしていない、とても良い塩梅ですね。

 

 プレイはRPGアツマールの以下のサイトでプレイもできますし、アンドロイドアプリ、IOSアプリでもあるのでお好きな形態でプレイできます。個人的にはスマホアプリがおススメですね。アツマールはコメント機能があってうっかりネタバレみてしまったらもったいないので。

play.google.com

apps.apple.com

ツギハダレ? ―死へのカウントダウン― - RPGアツマール

 

 

 

 さて、これからネタバレありで感想やプレイしながらの筆者の犯人予想などを気ままに書いていくのでご注意ください。プレイした方のみ下にスクロールしてみてください。

 

犯人の名前がいきなり書いてあるので注意してください! 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 以下ネタバレ有りの記事です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まず犯人はリスカ女の望ちゃんでしたね。一応最後の謎解きのところで犯人の予想をしていたのですが見事に外れました。良い意味で期待が裏切られたという感じです。

 

誰だと予想していたかというと、最初に殺された沙里奈ちゃんです。理由は

 

  • 独白をみたところ、犯人でも矛盾がなかったこと
  • 友勝の沙里奈を見たという発言(死体なくなってたし)
  • こういうシナリオでお約束の「一番最初の被害者が実は黒幕でした!」ってパターン

今考えればすごく安直ですね。

ちなみに最後に残った候補三人は

 

1. 沙里奈ちゃん

2. 望ちゃん

3. 司くん

でした。一応2番目には怪しいと思ってたんやで、望ちゃん・・・。

 

沙里奈ちゃん以外には一応犯人じゃない理由を考えてました。以下がその理由です。

信士くん:主人公だし、最後のあの謎解きしてるなかで犯人ってこたねーだろと。

初菜ちゃん:ヒロインだし、独白であんだけ念を押されると犯人じゃないよねと。

卓人くん:独白で本気で推理していた。加えて、犯人の目星のついていた初菜ちゃんの独白で、どうして犯人に「部長(卓人)を最初の方で殺さなかったのか」と疑問に思っていたから。

恵太:作中の独白で真剣に推理していたから。

友勝:薬中だから。

 

とこんな感じです。で、ポイントはなぜ望ちゃんを犯人ではないと結論づけたかというと、

 

  • 「死ぬのが怖い」と独白してたから
  • 犯人にとっての不測の事態を「左手首を落としたこと」と思ったからです。

 

 この2つですね。勝手に「死ぬのが怖い」ってのはてっきり殺されるからだと思ったけど、別の余命1年の病気だったわけですね。犯人が分かった後で見返すと「あーそういうことか」という感じです。左手首の件も、それが犯人にとっての「不測の事態」だと決め打ったのが良くなかった・・・。

 

と、沙里奈を犯人だと考えた理由、望が犯人じゃないと考えた理由、両方ともミスリードにハマったという結果でした。自爆かもしれないけどそれはそれで良し。ちなみに2時間くらい推理してました。初菜が確認しにいったという窓が割れたコテージのこととか、いろんなこと考えたんですけど見事に術中にはまったわけですね。

 

というか、見返したときに合点がいくとこが多すぎて本当にすごい。伏線の貼り方やミスリードがうますぎる・・・。

 

 

ちなみにダイイングメッセージは結局わからなかったです。結局最後は総当たり戦略で当たったけど、意味は答えを見るまではわからなかった。縦読みっていう発想はあったんだけどなぁ・・・。気づけなかった。でもちょっと難しすぎない?

 

 

 

 

あと語りたいのはトゥルーエンドですね。

これは、うん

 

 

 

最高でした

 

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このシーン、ちょっと面白かった(笑)「あっさりwww」って。別の世界線では幾重の分岐があり主人公(やプレイヤー)を苦しめてたのにね。

でもそのギャップが最高に良いわけですが。

 

ある意味で、このゲームのほとんどの部分、というかこの分岐以外はすべて if のストーリーだったわけですね。たぶん、その if を見ずにこの分岐のシナリオをみてもそれなりのいい話だったんだと思います。でもなんというか、 そのゲームの大部分の if があったからこそ、このトゥルーエンドが映えたんだなと思います。

 

「謎が解けて事件解決!でも仲間はほぼ全滅」というとても悲しい結末のあとにこの全員幸せなエンドを見るとすごく幸せな気分になるわけです。

 

物凄く凝ったミステリーのシナリオは超壮大な前座で、このトゥルーエンドのためにあったんだなと思うとなんとも贅沢ですね。だからこそ最高の読後感です。

 

プレイヤーとしては、悪夢からようやく目を覚まして幸せな日常にもどった、そんな気分です。

 

とにかく最高のゲームでした。ありがとう。